皆さん、冷静に!ミスリードされないで!相模原大量殺傷事件考

犠牲者の皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


さて、この怖るべき事件には、数多くのキーワードが存在していますが、いま、私が自らの立場から考察するに最も重要なキーワードは

措置入院

だと信じます。

まず、措置入院とはなにか、説明します。
主に精神疾患、アルコール依存、薬物依存などの病で、主治医、家族、保護者等が、当該患者の病状を医学的見地や介護状況等をじゅうぶんに検討し、当該患者が拒否の意思を明らかにした場合でも、「自傷他害」の可能性が高いと判断された場合に限り、主治医の診断ならびに家族の同意を持って入院させることができる、という法律的措置のことをさします。

ここで皆さんに勘違いなさらないでいただきたいのは、措置入院患者は、すべからく世間的危険人物ではない、という事実です。
簡単に言えば、危険人物だから強制的に入院させるのとは全く違う、ということであります。

措置入院とはすなわち、「自傷」「他害」という、相反するふたつの患者の危機を未然に防ぐために存在するのであって、「他害」だけを想定したものではないのです。

少なくとも私の知る範囲では、措置入院は、圧倒的に「自傷」行為を防止する為に行われています。
その事実を知っていただきたい。

今回のこの異常な事件の影響で、今後、措置入院患者、あるいは過去に措置入院経験のある方々に対する大バッシングが懸念されます。

ですが、心あるはてな村民の皆様におかれましては、流言飛語に迷うことなく、社会的弱者である措置入院患者の方々を暖かく見守っていただけたなら、筆者望外の喜びでございます。
何卒よろしくお願いいたします。